作 品

[冬]

とうじ
畳一日ずつ
日が延びる

寒さゆえ
畳一目分の
ぬくもりぞ
慕わしき

[季]    

ふる 山眠る  
はる 山笑ふ  
なつ 山滴る  
あき 山粧ふ  
巡りゆく自然美のなかにありて
旧暦新年おめでとうございます

[隅田川]
猪に酒浮かぶは
舞い散る桜か
いやいや
和衣かみの
浮世舟

[神楽]   
宙に舞ふ  
宇目の神  
笛太鼓の  
風に乗り  
身こころ  
笑み躍る  

[神楽]
変わりゆくもの
変わらぬもの
守り守られ
ひき継ぐ心
大自然に鎮座す
山神海神そして
人と化した神々
共に遊べや遊べ
いいあんべい

[家訓]   
伊能忠直  
長男・景敬に渡した家訓

[お礼]
7年ぶりに再会を果たした友へ
巻紙お礼状